CATEGORY : ALL HITO KOTO MONO

RSS

日本語 / English

Web Magazine Yadorigi

ケンチク部「風の丘葬斎場編」

ケンチク部
第3回「ケンチク、大地に建つ!」
 
お久しぶりのケンチク部です。ブチョーが何かと忙しくて手が止まってました。
 
 
お元気ですか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、今回は大分県中津市にあります「風の丘葬斎場」に行ってまいりました。
1997年に完成しました。葬斎場はお葬式をあげるところですね。<死>を扱う建築です。。
なので少々重たい話しに・・・しませーん!
 
明るく!楽しく!!ケンチク部!!!がモットーです(今決めました)
 
 
設計した建築家は槇文彦さん。
 
 
日本を代表する建築家の一人です。日本を代表すると言うか世界を代表する建築家でもあります。
一般の人が見た事あるかな~?というと、、テレビ朝日の本社とかですかね。幕張メッセとかも見た事あるかもですね。それと、代官山のヒルサイドテラスですね。極端に言うと今の代官山があるのはその建築群のおかげなんですが、それを話しだすと長くなるので割愛します。
世界的には、あの9.11のテロの跡地につくった4ワールドトレードセンターとかが有名でしょうか。
そういう建築を任される建築家ということで槇さんの世界的な立ち位置というのがわかるかもですね。
建築の受賞でいくと、プリツカー賞やUIA(国際建築家連合)ゴールドメダル、日本建築学会賞などなど数多く、世界の建築の賞はほとんど獲ってるんじゃないか?と思えるほどです。
 
そんな世界の槇さんの代表作と言えるのが「風の丘葬斎場」なのです。すごい建築作品なんです。
 
 
 
 
では、れっつごー!
 
建築見学の際は、必ず断りを入れましょう。
 
この建築は受付で申し込むと快く見学させてもらえます。
事前予約もできます。
もちろん葬儀がある時はダメです。
葬儀の無いお昼ごろが狙い目です。
 
 
建築関係者の見学が多いので受付ですぐに
「建築関係の方ですか?」
と聞かれますので
 
「Yes!Yes!!」
 
と答えてください。
 
 
 
 
 
 
もっとも特徴的なのはランドスケープと建築の融合です。建築は必ず土地の上に建つモノです。
ランドスケープとは必ず関係性があります。
ここの敷地は元々遺跡がありました。「愛原山首遺跡」です。元々、火葬場だったんですね。
 
 
 
そんな歴史と結びつけながら、建築が生まれました。
公園としても機能していますので、その一体感を味わってほしいです。
 
もうなんだかウットリしちゃうと思います。
 
ランドスケープのデザインは三谷徹さんです。
 
 
 
 
建築内部は、土地の気配を感じつつ美しい光と影で構成されています。
人の死を迎え、その遺族や友人達の気持ちが穏やかな落ち着きとなるような空間です。
静寂をつくるためには、細部のこだわりがあります。
 
 
 
 
例えば、待合コーナー。
コンクリートの壁が外まで伸びていき、土に埋まっていきます。土地と建築の関係性は、地球に生きる人間の在り方まで考えてしまいそうです。
 
 
その為の細部としては、ガラスの取り扱い方です。
ガラスは「そこに無いモノ」としてつくられています。
壁とガラスの境目は極力凹凸を無くし、影を消し、ガラスそのものの存在を消しています。
こういう見えないところが設計する人も施工する人も大変なんです。
 
 
 
・・・なので、こういう注意喚起シールは無い方が良いと思うんですよね。
久しぶりに来たら、子どもが遊ぶ場所になってて、、、にぎやかになってました。
こういうとこで騒がせる事に疑問も感じつつ、、、次のポイントへ!
 
 
階段です。イヤナントモ美しい!上からの光が落ちてきて神々しいです。
下の踊り場部分がフワっと浮いてて軽快な感じです。床との間の影も良い!!
 
 
登ってみたくなる階段なんですが、、、「立ち入り禁止」らしいです。
その先に天国がありそうな階段なんですが、、、きっとロケーションもいいはずなんですが。。。
運営上の問題ですかね。それと、階段横の長机が余計です。そこじゃなくてもいいと思います。
 
 
中庭も美しいです。余計な装飾は一切なくし、ここは石と水しかありません。静寂です。日常から離れ、死生観について考える場所です。
 
 
・・・残念ながら、水は張ってませんでしたが、水面に光が当たり、内部の天井に揺らぎを与えてくれることを想像してみてください。あの世がこんなに美しければいいなと思えます。
 
 
ここも美しいです。天井からの光が美しいです。
 
 
 
 
 
・・・右側の傘立ては余計です。
 
 
 
 
・・・っつーか、なんなん?!!
こんなに美しい建築なのに、いろんな所にペタペタペタペタ貼ったり、あれこれ物を置いてみり!!!!!!!もうなんか、、、もう、、、、
無粋!無粋!!無粋!!!
 
 
 
 
きっとね、見学者を受け入れるってことはわかってるはずなんですよ、この建築の価値を!
なのに、なんでもっと見せどころをちゃんとしておかないの?ここは名作建築なの!
絵画で言えばピカソの作品みたいなものなんです。
ピカソの絵そのものに「触らないでください」って貼るかな?
というか、ピカソの絵に「騒がないでね!」って貼る??他にも方法あるよね?
信じられへん!まったくもって信じられへん!!なんでやねん!!!なんでやねんねん!!!
 
 
・・・ふう。。ちょっと落ち着きます。
好きな建築ゆえに運営の在り方まで気になってしまいます。中津市民のみなさんが、自分が最後を向える場所として考えてほしいとも思います。
 
 
 
 
さて、今回はコノヘンにしまして、次回は早めに書きますよ!