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木村真琴 × 河村紀子 食〈ショク〉トーク!

大分県に飲食店ってどのくらいあるんでしょう?
 
大分人の外食率ってどのくらいなんでしょう?
 
普段、何気なく通り過ぎる道に何件、飲食店があるんでしょう?
 
その内、入ったことある店は何件ありますか??
 
人間の3大欲求である〈食欲〉〈睡眠欲〉〈性欲〉。
 
中でも一日に3度欲する食欲。
 
若い頃は、ただただお腹を満たすだけで満足で幸せだったが、年齢を重ねるにつれ美味しいもの食べる欲求が強くなる。食欲の質が変わってくる。
 
美味しいものに行き着くには?
友達に聞く。ネットで検索する。食べ歩く。自分で作る。
 
まだまだ知らない美味しいものが大分にはありそうだ。
ということで、今回はフードアナリスト木村真琴さんとフードコーディネーター大分代表の河村紀子さんに大分の食、それぞれの役割、これから発信していきたいことについて語ってもらいました!
 
 
以下、インタビュー
 
 
Yadorigi編集長 一尾(以下、一尾)
:まずは簡単に自己紹介とそれぞれフードアナリストとフードコーディネーターについて、どのような役割があるのか、お話を聞かせてください。
 
フードアナリスト 木村真琴(以下、木村)
:木村真琴です。こんにちは。笑。カモシカ書店のカフェメニューとフードアナリストとして今やっています。フードアナリストという資格があって、幅広く、歴史のこともあるし、テーブルマナーのこともあるし、デザイニングのこともあるし、食べること、作る方のことも全部ひっくるめたものをフードアナリストというふうに呼んでいます。
 
一尾:フードアナリストの資格を取るとどういったことに役立つんですか?
 
木村:食に関しての仕事をするのに色んなことに関して勉強してきたので、フードアナリストという肩書きを付けることで全てを網羅できて色んな方向から攻められるっていうことを頭に置いてやっています。栄養についても食物についても話せるし、コーディネートのことも話せるしっていうトータル的なことが発信できるなって思ってフードアナリストをしています。
 
一尾:ありがとうございます。では、紀子さんお願いします。
 
フードコーディネーター大分代表 河村紀子(以下、河村)
:河村紀子です、よろしくお願いします。私は活動の中心としては管理栄養士なんですよ。病院で管理栄養士をして、今は学校で教えているんです。その次にフードコーディネーターとフードアナリスト、どちらの資格にしようか迷っていたんです。資格オタクではないんだけど、食に関する資格では自分の興味のある分野でどれが自分のしたい事に合ってるかなっていうので調べたんですよ。で、どうしようかなって思った時に、知り合いの人で調理師の免許持ってる人とかが多いのと、オーナーシェフになりたいっていう教え子や知り合いにどちらかというとプロデュース的なアドバイスを出来る為には勉強する分野は似てるんだけど、ちょっと経営的な部分だとか、テーブルコーディネートとかを勉強しないといけないのがフードコーディネーターだったので、、
 
一尾:調理師免許を取るときは、そういった勉強はしないんですか?
 
河村:そこまで詳しくは、、フードビジネスは色んな教科があるんですけど、自分が教えられることは限られてるから全然聞かれてもわからない部分があったので、あとカラーのこととかも勉強してみたいなと思ってそういうのが満遍なく出来る資格がフードコーディネーターだったんですね。なので取りました。
 
一尾:フードコーディネーターの資格を取ると飲食店のメニューだったりのアドバイスが出来るんですか?真琴ちゃんもカモシカ書店のメニューを作ったりしてるけど、、
 
木村:カモシカの前にも色んなカフェでプロデュース的な感じでやってました。大分のトレイ・イニミに美魔女ランチをやったり、大林千茱萸監督とコラボで、、
 
一尾:「100年ごはん」!
 
木村:そう、「100年ごはん」でやったりとか、都内でもやったり、、
 
河村:だから興味のある人は出来るかなと思うんですけど。
 
一尾:どちらもなろうと思えばなれるものなんですか?
 
木村:最初は門下が広いんですけど、専門的になるに連れて狭くなっていく。
 
河村:フードコーディネーターの資格も1級・2級になると企業とかで商品開発をするような人が取る資格で、持ってる人はほんと一部ですね。
 
一尾:大分のお土産品の開発なんかには関わらないんですか?
 
木村・河村:お呼びであれば。笑
 
一尾:東京出張の際には必ず柚子胡椒とか買っていくので、何か美味しいもの作ってほしいです。1級・2級の資格を持ってる人は大分にはいないんですか?
 
河村:どうでしょうねぇ?
 
一尾:河村さんはフードコーディネーター大分の代表でもあるんですよね?
 
河村:そうなんですよ。一昨年、フードコーディネーターの資格を取って、東京の協会に入ったら大分県の特派員になってくださいと言われて、、
 
一尾:資格試験は東京で受けるんですか?
 
木村:フードアナリストは東京じゃないと取れないです。フードアナリスト協会というのがあってそこに行って講義を受けて試験を受ける。
 
一尾:試験は定期的にしてるんですか?
 
木村:試験も講義も定期的にやってます。
 
一尾:フードコーディネーターになるのは大分でも勉強すればなれる?
 
河村:フードコーディネーターは3級は大阪とか福岡とか、主要な5箇所に試験会場があるので去年、私が講座を設けた人たちは福岡に試験を受けに皆で行ってもらったんですけど。1級・2級は東京に行きますね。プレゼンと実技も入ってくるので。
 
木村:ちょっと話し逸れますけど、フードアナリストの協会を立ち上げたの大分の人なんですよ!
 
河村・一尾:へぇー、そうなんですか!?
 
木村:この間、初めてお会いしたんですけど。全然違う流れでお会いしたんですけど、「アナリストでしょ?」って言われて。「実は私たちが立ち上げたんだよ。」って。その人は大分を離れて東京にいるんですけど。
 
一尾:その人が試験なんかを、、
 
木村:もう全然、上の方の人なので理事みたいな感じです。
 
一尾:東京のレストランのアドバイザーに入ったりとか??
 
木村:食に関することはしていなくて、企画をしたりする会社を立ち上げて、、この間もなんで会ったかというと私がすごく好きな人がいて、木を植える人なんですけど、その人の会があったんです。ホルトホールで。その申込先がその人だったんですね。江木さんて人。
 
一尾:そういう講演みたいなことをやってるんですね。
 
木村:何か縁だなって思って。フードアナリストの資格持ってるの大分は少ないのよって。
 
一尾:フードアナリスト自体、聞いたことがなかったです。
 
木村:大分の人が作ったのにもうちょっと広められたらいいなって。
 
一尾:フードアナリストにしか出来ないことっていうのは?
 
木村:私は表に出せる総称として何か欲しいなと思ってフードアナリストになったんだけども、しか出来ないっていうのは、、
 
河村:似たような感じですよね。目指すものが何かの違いで、、
 
一尾:フードアナリスト、フードコーディネーターって聞いても実際、何をしてもらえるのかっていうのがわからないと思うんですよ。名前は聞いたことあっても。この人たちは何が出来てどんなことを頼めるのかっていうを知りたいです。例えば料理が好きで自分のお店が持ちたいっていう時にメニュー開発とか栄養バランス的なことも含め相談出来るのか?とか。
 
木村:食に関するトータル的なことを提案することが出来る。1個だけではなくて食に関する方々から考えることが出来ます。
 
河村:でもアナリストって聞くと評論家的なイメージがあります。
 
木村:アナリスト協会の名刺があるんですよ。これです。
 
河村:(名刺に目を通して)フードアナリスト。食の情報専門家資格。食の情報を受信して収集して読み解いて発信する専門家。フードコーディネーターの方はプロデュースすることを書いてますね。
 
一尾:メニューやホームページ用の美味しそうに魅せるコーディネートとかそういったことも?
 
河村:そういうこともありますね。
 
木村:とにかく色んなことを勉強します。歴史だったりその土地の作物だったり。
 
河村:似てる。すごいざっくり言うと評価する人(フードアナリスト)と評価される人(フードコーディネーター)にはなるみたい。資格の比較を見ると。フードアナリストは本当にそんなことしてるのかなって今日聞こうと思ってたんですけど。笑。飲食店の覆面調査員とかをしてるのかなって。
 
木村:あ、でも毎週来ます。してくださいって。
 
河村:わーいいなー。私、アナリストになれば良かった。笑
 
木村・一尾:笑
 
一尾:今からでも遅くないですよ!
 
木村:募集が来ますよ。覆面の。
 
河村:やっぱりそうなんだ!そこが決定的に違う所で。こっちはどちらかというと自分がしたい事に対しての勉強というか資格になるのでコーディネーターの方は。やっぱりそうなんだ。
 
一尾:本当かどうかわからないんだけど一度、ミシュランの調査員をしたことがある人に会って、、美味しいもの食べてるんやろうなぁって。普通のサラリーマンっぽい人だったけど。
 
木村:でも普通じゃないとできないですよね?
 
一尾:如何にもってオーラ出てるとね。笑
 
木村・河村:そうそうそう。笑
 
河村:でもそれで言うと私は目つきが鋭いからダメだ。笑
 
木村・一尾:笑
 
河村:私、本当すごくって。目つきがどうのじゃなく。やっぱり厨房の中とか見ちゃうの。
 
木村・一尾:あ〜。
 
河村:これ職業病だと思うんだけど。病院の時からそうで。
 
一尾:衛生面で?
 
河村:衛生面もそうだし、お鍋をどう磨いてるかとか、、本当、嫌でしょ?笑
 
木村・一尾:笑
 
河村:この(カモシカ書店)近くなんだけど、オヤジのキャラはあれなんだけど、料理は美味しくて。最初、友達に連れて行ってもらったんだけど、本当汚くってキャラが崩壊してるんだけど料理美味しいからって行ったのね。そこのお鍋がそれはもうピカピカだったから、それ見て絶対ここは美味しいと思って食べたら、やっぱり美味しかった!でもキャラは崩壊してた。
 
木村・一尾:笑
 
河村:そういう目で見てますよとは言わないけど、つい見ちゃう。手元とか。嫌でしょ?
 
木村・一尾:笑
 
木村:ドキッとします。
 
一尾:入った瞬間、食べる気なくなるようなお店とかも、、
 
河村:その辺は私ちょっと鈍いから、どこでもすごく楽しめるんだけど。汚いからどうこうって言うんじゃなくて、こういうお店なんだって。あとは自分の好奇心の方が上回ってしまうから。でもつい厨房の近くに行っちゃいます。
 
木村:でもそれわかる気がします。私も作って人に出し始めたのはここ(カモシカ書店)に入ってからだから、みんながどういう順序っていうか、流れっていうのがわからないから、じーっと見てます。
 
河村:段取りって大事ですよね。見てると楽しいし。
 
木村:カモシカ書店の作業スペースこれくらい(肩幅大くらいに手を広げる)しかないんですよ。そこで色んなもの作ってるんです。
 
河村:私、覗こうと思ってたの。笑
 
木村:あと焼く所しかないから。
 
河村:この間はカウンターに近づくとこでやめてて。その内、手元見たいなって。
 
一尾:街中の飲食店はほぼ行き尽くしてるんですか?
 
木村:私は結構、一人でいろんな所に行くんです。昨日も一人で飲みに行ってったし。気になる所は一人で。入りにくい所は誰か誘って連れてくけども。
 
一尾:それだけ色んな勉強して、いろんな物食べても新しい発見とか驚きはある?
 
木村:たまにありますね。あ、ちょっと真似しよっかなとか。
 
一尾:自分が勉強してきたことを覆されるようなことも?
 
木村:自分の中で目標じゃないけど、お手本にしている所はあるんです。そこのお店は2週間に1回、必ず行きます。d&d編集の神藤さんにも教えたら早速行ってた。笑。知ってる人も多いと思うんですけど、そこのフランキーです。
 
河村:フランキー、だって美味しいもん。わかる。行く行く、私も。
 
木村:あそこに行くと何も言わずに出してくれるメニューがあるんですよ。前菜の盛り合わせなんですけど。20品くらい入れてくれて1,000円なんです。一昨日、行ったときはイノシシ。あのイノシシがすんごい美味しいものに変わって出てきたり盛りつけの見栄えもすごく良いんです。切り株みたいなお皿に色んなものが詰まってるんです。いろんな物をちょこちょこ楽しんで満足出来る。それを私も結構目標にしてて。見た目でお腹いっぱい、食べてお腹いっぱい。で幸せになれる。
 
河村:フランキーはワインも良いの置いててね。
 
木村:美味しいですよね。
 
一尾:取材、フランキーですれば良かった。笑
 
木村・河村:笑。美味しいですよね〜。う〜ん。
 
一尾:そもそも2人が食に目覚めたキッカケは? 26:10
 
河村:今の職場に行ってからの方が楽しめるようになった感じはしますね。病院の時はそんなふうに食事を捉えてなかったから。
 
木村:でも栄養士さんの資格を取ろうと思ったのは小さい時から食に関して、、
 
河村:そんな感じの方が良い??笑
 
木村:すごい興味があって、、
 
河村:食べるのは小さい時から好きだったんだけど、こういう資格があるんだって教えてくれたのは母で。色々あってね。私、理系だったから本当はバイオの方に行きたかったんだけど。資格を取れる所にいこうかなっていうので栄養士を。食べるの好きだし、小さい頃から母の手伝いをしてたので違和感なく行ったんだけど、大学に入ってみたら割と栄養士って理系の方が活かされて、そういう意味じゃ入ってからの方がしっくりきた。料理が慣れてる人のだいたいこのくらいの塩梅とか中火で煮て、とかいうよりも数字とか温度で出される方がしっくりきたから、大学自体も楽しかったし、それから就職した病院では全然、仕事内容的には違うんだけど、意外なことにそのとき勉強したことが今も役に立ってて、で学生達はどんどん腕は良くなるんだけど、失敗するリスクを減らすのに
理論を裏付けする。地味だけど役立つ教科を担当してるので、今頃になって大学の時の教科書を見て、そうだなぁと思いながら教えることも多いですね。調理理論を教えてるので。
 
一尾:作り方っていうよりは、食材の組み合わせや栄養素とか、、
 
河村:そういうこともそうだし、何でこの温度でする必要があるのか?とか。
 
木村:すっごい興味のある分野です!
 
河村:半熟卵にするか温泉卵にするかの境目の温度とかね、卵白だけ固まる方法とかあるんだけど。だいたい沸騰を4分くらいして、すぐ火を止めて冷水に離してっていうやり方を書いてるでしょ。でも内部温度が何度でその温度がキープ出来てるからだよっていう話を教えるのが私の教科。だからレシピ本をよく読んでる学生は私の教科を聞くと「そうだったのか!」って納得してる。
 
一尾:感覚じゃなくて理論立てて納得できるんですね。
 
木村:聞きたい!講義受けたい!!笑
 
一尾:真琴ちゃんの食に対する興味のキッカケは?
 
木村:今の仕事をし始めたのは、やっぱり前の仕事の影響が大きいかな。ずっと医療関係にいて東京歯科大学っていうとこで研究して、そのまま大分大学の癌を見る所で秘書をして学会に出す論文や講義資料なんかをまとめる仕事をしていて癌がどういうものかっていうのがわかっってくるんですよね。私が居たのは研究棟っていう所で患者さんとは別なんですよ。データで数値だけを見たりするんだけど食が大切だってことが、それを見てるとわかるんですよね。そうこうしてる時に震災があったんですよ。うちが千葉県の船橋市、ふなっしーの。ホットスポットっていうところになったり。その時、妹が妊娠してて子供が一緒に居たりとか。でも大分とか九州はあんまり震災の影響がないから、ちょっと他人事だったり、実感がないんですよね。でも向こうの人は困っていたり食に対する見方がちょっと変わって。私は中間的な所にいるから、向こうの大変さもわかるしこっちの人たちも大変だなぁとは思ってるけども、実情まではわかっていない。っていうところで食に対すること。原発が一番あったかなって思います。大分の食もそうだけども、向こうの食も私の中では循環させたいなっていうとこから食に対して何かやっていきたいなって思い始めたところです。私、雑穀の資格があって都内のカフェと福祉団体とコラボして雑穀を扱ったイベントをちょくちょくしたりしてるんですけども。雑穀って岩手県だったり、東北の方がすごく取れるんですよ。だからあえてそっちの方のもの使ってやったりしてるんです。向こうのものと関わることが多いんだけども流通が震災があってから、東日本と西日本のトレーサビリティってやつがガラッと変わってしまって、こっちにものが入って来なくなった。向こうにはちょこちょこ行くことはあるけれども、向こうのものは大分とか九州に入って来ることがなくなったんですよね。
 
一尾:どうしても九州産のもの選んで買ってしまうもんね。
 
木村:うち、ふなっしーが有名で梨が送られて来たんだけども、震災のあった年に取れた梨を持ってったら拒否されたんです。美味しいのに。色んなことが絡み合って食に対して興味を持ち始めたっていうのがキッカケ。うちの家も変わっていてフランス人の家族と二世帯で住んでるんです。実家が。だからフランスの料理を食べることも多かったし、他の家と食に関しては変わってる所があったりしたので食べることは好きだったという、、笑
 
河村・一尾:笑
 
一尾:フランス料理を振る舞ってくれてたの?
 
木村:その人は船の中でコックをしてる人で。退職して奥さんが日本人だから、こっちに来て二世帯で住んでて。だからと言ってフランス料理のフルコースが出てくるわけじゃなくて、フランスの人って普段食べてるものは質素なんですよね。朝からクレープを食べるけどもクレープはバターとお砂糖だけで。大きいカフェオレボウルにカフェオレ入れて飲む、みたいな。そういう質素なフランス料理を食べてました。クスクスとか。で食べることに関わっていきたいなって思ってたとこですね。自分に出来る強みはそこなのかなって思って。中間地点に居るしジェットスターもあるから千葉にすぐ帰れるし。笑
 
一尾:これからのYadorigiでの連載もそういったことを含めて情報発信していきたい?
 
木村:Yadorigiのページを見たんですよ。ちゃんと見たことがなかったから。笑
 
一尾:ありがとうございます。笑い
 
木村:大分のことを発信しながら、全国だったり英語のサイトもあったから世界的にも見てほしいってことですよね?
 
一尾:はい!
 
木村:なので、大分の人ってとっても食に興味のある人が多いんだけども。文化が4つに別れてるって言うじゃないですか?大分って。藩が別れてたから。食の文化も4つに別れてるって言われてて。あんなに有名な食べ物をこっちの地域の人たちは知らないっていうのが結構多いんですよ。私、大分に始めてきた時にお野菜もお魚も全部美味しかったのがすごく衝撃的だったんです。生魚食べれなかったけど、大分に来て食べれるようになったんですよ。すごく良い物が溢れてて伝統的な文化も沢山あるけれども知らない人が沢山いるっていうので、他県民が見る大分の食文化を発信出来たら面白いかなぁって思ったりしました。地元の物を良いっていうのはみんな知ってるから再発見みたいな。そしたらもっと大分の食のことを知れるんじゃないかな?って思うんです。
 
一尾:生まれた時から大分の物を食べてるから普段意識しないし、実際、どこかの物と比べて大分の物がどれだけ美味しい物なのかって気付かないよね。ジョイフルで育ってるけど。笑
 
木村・河村:笑
 
木村:不思議なところは大分県って、スナック菓子とかの消費率が全国No.1なんですよ。
 
河村:本当?!
 
一尾:ジャンクフードとか?
 
木村:ジャンクフードとかポテトチップスとか、コンビニ使用率みたいなのがNo.1なのに、昭和40年から平成23年度まで長寿年齢がずっと上がってるんですよ。右肩上がりに。食べてるもの、すっごいジャンクじゃないですか?唐揚げだったり鳥天だったり。有名なだんご汁も炭水化物でそんな物を食べてるのに右肩上がりなんです。
 
河村:なんでだろう??
 
木村:沖縄県とか戦後50年を境に下がってるんですよね。
 
河村:下がってる、下がってる。
 
木村:でも大分県だけなんです。ずっと右肩上がりできてるのが。私、そういうところに大分の食べ物って何かキーワードが隠されてるんじゃないか?ってずっと調べてるんですけど。
 
一尾:面白い!
 
木村:だから大分の食のルーツを探る!的な。みんなは「何もないよ!」っていうんですよ。本当はいっぱいあるのに。海も山も自然も沢山あるのに。そういうところをもっと知ってほしいなと思います。
 
一尾:東京の友達が遊びにきた時は、どこに連れてっても美味しいって言うし。しかも安い。逆にこっちで食べる感覚で東京の回転寿司に行ったら、帰りに気持ち悪くなって吐いちゃって。それくらいネタの違いなのか新鮮さが違うんだろうなぁって。別物だもんね、魚は。
 
木村:うん、別物。で向こう行ったらスーパーには赤い物しかないんです。マグロとか。
 
河村:確かに旅行行って魚食べないもんね。
 
木村:地域によって食べる物も全然違うし。私が最初一番好きになったのが黄飯なんですよ。
 
一尾:何?オウハンって?
 
河村:うち、臼杵だから。
 
木村:あ、そうなんですね!
 
河村:臼杵の郷土料理。
 
一尾:知らないわ。笑
 
木村:黄飯って言って、サフランか何かで黄色く、、
 
一尾:パエリア?
 
河村:クチナシなのね。
 
木村:色付けをした黄色いご飯の中に鯛が入ってるんですよね?鯛をほぐしたのが入ってて
 
一尾:一緒に炊くんですか?
 
河村:それはけんちんみたいな感じで、おかやくって言ってお野菜とかと一緒に魚と控えめなお醤油の味で炊いてて、それを黄飯っていう黄色いご飯の上にかけて食べる。
 
木村:美味しいですよね。
 
一尾:初めて知った。
 
木村:そういうのを知ってほしいんです!
 
河村:それこそフードコーディネーターの会報誌にレポートで送ったのが黄飯なんですよ。いくつかテーマくださいって言われたから、大分の食文化を送ったら黄飯でお願いしますって言われて。よその県の人からすると珍しいんだろうなって思って。
 
一尾:同じ県でも知らなかったし。笑。実際、真琴ちゃんが紹介してくれた食べ物を期間限定でカモシカ書店かどこかの飲食店とコラボして食べれたりは?
 
木村:出しましょうか?笑
 
河村:これが写真。
 
木村:そうそう、黄飯。
 
河村:これ(左)が黄飯で、こっち(右)がおかやくなんです。
これは古手川酒造で食べたもの。お醤油屋さんなのでお醤油ベースで。でこれ(右上)は卵黄の味噌漬け。
 
木村:卵黄なんですか?
 
一尾:味噌漬け美味しいですよね。
 
河村:美味しいですよね。
 
一尾:普通にご飯とみそ汁って感じじゃなく、ご飯にかけて食べるんですか?
 
河村:別々に食べても全然。
 
木村:私、最初に食べたのはおにぎりでした、黄飯の。医大に毎週売りにくるんですよ、吉野鶏めしとか。
 
一尾:吉野鶏めしこそ大分が誇る食べ物の一つだよね。
 
木村:そこに黄飯のおにぎりっていうのがあって、何これって食べたのが初めて。
 
一尾:鯛が中に入ってるの?
 
木村:鯛はほぐして混ぜて、おにぎり状にして梅干しと一緒に食べました。
 
河村:アレンジ黄飯。
 
一尾:街中では黄飯おにぎり売ってないのかな?
 
木村:そこだけしか見たことないです。黄飯を出してるところって街中にはない。
 
河村:今度、食べにいきますか?
 
木村・一尾:行きたい!
 
河村:予約しとかないと。
 
一尾:へぇー。
 
木村:食べたい!
 
一尾:じゃあ、行きましょう!
 
木村:行きましょう!行きましょう!
 
河村:私は臼杵なんだけど、母の方は長崎だったので大分の郷土料理が作れなくって。戦争の疎開で臼杵に来た身だから、祖母も長崎の料理で育ててるから。だから大人になってからすごく大分の料理を知った感じ。それこそ病院の調理のおばちゃんたちから、すごい大分の郷土料理を習ったから。うちの母とかだんご汁がこんなに(人差し指程)短いもんね。伸ばしきらない。作ったことなかったから。そういう家で育ってたから逆に大人になって「伸びるー!」とか言って。笑
 
木村・一尾:笑
 
河村:だから大人になって大分の料理を食べ歩いてる。美味しいもの勧めるときて楽しいよね。
 
木村:何だろう、、笑顔が止まらないですよね。笑
 
河村:食べてみてほしいっていう。近いですよね、この本読んでほしいとか、映画観てほしいっていうのと同じで。食べるのって味わってもらって好き嫌いが出るのはいいけど食べず嫌いは本当、勿体ないなって思う。
 
一尾:嫌いだったものでも真琴ちゃんみたいに大分に来て食べれるようになったり、調理法で食べれるようになったり、、
 
河村:年齢も。昔はダメだったのに、年を重ねると食べれるようになったりとか味覚も変わるから。
 
木村:昔、嫌いだった羊羹を今は美味しく食べれるとか。
 
河村:すごい実感籠ってる。笑
 
木村・一尾:笑
 
木村:あの甘いのがダメだったけど今はそれがわかる。
 
一尾:味覚も成長していくの?
 
木村:年齢によって成長して老化していくって聞いてます。でもそれもいいんじゃないですかね。ビール飲めるようになったのこの2年なんですよ。飲めなかったんです、苦くて。でもそれが飲めるようになったし。のどごしって言われても「何っ?」って思ってたけど。
 
河村:甘みを一番最初に人って覚えて、一番最後まで残るのも甘み。
 
一尾:へぇー。年齢重ねると子供に戻っていくっていうか本能に立ち返るけど、味覚も同じなんですかね?
 
河村:それに甘いものって、何か幸せ感じるじゃないですか?だから人生最後の日に何食べたい、って色々出てくるけど、いやいや甘いものだよって。
 
木村・一尾:へぇー。
 
木村:本能的に。
 
河村:あれが楽しかったなとか甘いものは幸せの記憶を蘇らせてくれるんじゃないかな。
 
木村:確かに癒しがほしい時って甘いものに走ったりする、、
 
河村:疲れてる時とかね。
 
木村:そういうのと似てるのかもしれない。幸せになりたいっていう。
 
一尾:究極の話になっちゃいましたね。笑
 
木村・河村:笑
 
河村:もうちょっと先ね、この話は。笑
 
木村・一尾:笑
 
一尾:では、これから大分の美味しいものを紹介してもらいつつ、2人のキャラが出てくれば。
 
木村・河村:笑
 
一尾:まずは黄飯食べに行きましょう!
 
木村・河村:行きましょう!
 
一尾:これからよろしくお願いします。
 
木村・河村:よろしくお願いします。
 
 
これから大分の食を紹介してもらいながら、大分の食に触れられる機会も同時に作っていければなと思っています。
これからの連載もよろしくお願いします!
 
 
 
〈 木村真琴 Kimura Makoto 〉
日本健康医療学会 健康医療コーディネーター
日本ホリステックビューティー協会ホリスティックビューティーアドバイザー
日本フードアナリスト協会 フードアナリスト
日本雑穀協会 雑穀エキスパート認定者
日本野菜ソムリエ協会 ジュニア野菜ソムリエ

日本抗加齢医学会 会員
食と健康推進協会 農医連携ユニット 所属
おおいた食育人材バンク 登録講師

 
 
〈 河村紀子 Kawamura Noriko 〉
フードコーディネーター大分 代表
管理栄養士
食育インストラクター
介護栄養士
食生活アドバイザー