家守をする理由 vol.1

私はDABURAの光浦高史と申します。普段は建築設計やリノベーション、まちづくりなどに取り組んでいます。この度はART PROJECT OITA 2013~循環~に参加するに当たり、メインサイトのここフンドーキンマンション104号室に事務所を移転し、事務所の通常業務と並行して、フンドーキンマンションの家守を務めることに致しました。

家守というと、どちらかというと爬虫類のヤモリを思い浮かべる方のほうが多いかもしれません。トカゲっぽいかたちをしたユーモラスなやつ。

 

 

今回務めるのはもちろんそっちではなく、漢字の家守のほうです。家守と言うのは、そもそもは落語にでてくる大家さんのことで、江戸時代に不在地主に替わって家屋敷を管理する役割を務めていた人たちだそうです。店子からもちこまれるあらゆる面倒ごとの相談に乗ったりするような存在だったようです。

江戸後期になると、家守が江戸のまちに2万人いたという記録が残っているらしく、人口60万人の江戸市民に対して30人にひとりの割合で家守がいて、幕府からお金をもらうのではなく、市民独自にそのような仕組みを作っていたそうです。今回そのような家守の在り方を現代のまちに引き継いでいくような「現代の家守」を実践してみようと思っています。

 

 

DABURA

dabura.info

Design for Architectural and

Biological Urbanization Research Associates

[ダブラ/建築学的、生物学的都市生成のための設計研究組織]

共同主宰 光浦高史

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