ART PROJECT OITA 2013 ～循環～にて、406号室で滞在制作を行い、多くの来場者に衝撃を与えた注目の若手現代アート作家、林千歩ちゃん。
その林千歩ちゃんが有賀慎吾くん、ヴィヴィアン佐藤さんと共に公開制作を行なっていくグループ展。『ORGASMIC REPRODUCTION ～ざんねんな出産、しあわせな臨終～』が１月８日(水)から26日(日)まで開催される。
三者三様の捉え方、表現方法。そして、有賀くん、ヴィヴィアンさんと交わった林千歩ちゃんが新たに魅せる非日常の日常のファンタジー。
自分にとってざんねんな事、しあわせな事。人から観たざんねんな事、しあわせな事。
超個人的な妄想の世界と超リアルな現実世界をまざまざと魅せつけられ、複雑な想いが交差する展覧会。
期間中、東京に行く機会のある方はぜひ、お立ち寄りください！
本展タイトルの Orgasmic は、Organic （有機的）と Orgasm （絶頂）とかけ合わせた造語です。従って、Orgasmic Reproductionとは有機的な再生産における絶頂を意味しています。
私たちは誰しも有機的な再生産に組み込まれています。それはある視点から見れば、「ざんねん」であり、またある視点から見れば「しあわせ」なものでしょう。私たちは繰り返される再生産の中の一瞬を暮らしています。そして、その暮らしは苦痛である一方で快楽をもたらしてもくれます。
本展では私たちを取り巻く有機的再生産における絶頂を、それぞれの作家が様々な視点から捉えます。出産と臨終を大きな契機として、私たち有機体は芸術を通していかに絶頂をむかえることができるのか。有機的再生産という大きなシステムの中から出産と臨終という契機に焦点を当てることで、芸術と人間の関係を問う機会となれば幸いです。
1983 年長野県生まれ。2009 年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業、東京藝術大学美術研究科美術専攻博士課程在籍。黄色と黒の２色を基調とし、平面・立体・映像・インスタレーションなど多角的な面から作品を構成。恐怖や目を塞ぎたくなるようなモチーフを、繊細で美しくもある表現で提示する。主な個展に2010年「The Yellow Show」(Art Center Ongoing、東京)主なグループ展に2011年「THE COLOR OF FUTURE” たぐりよせるまなざし “」(Turner Gallery、東京)、「小豆島 AIR アートプロジェクト Story of the Island展」、「一枚の絵の力 – Arts Action 3331」(3331 Arts Chiyoda)など多数。
林千歩
1988年オレゴン生まれ。2013年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了、同大学博士課程在籍。映像作品を中心に、インスタレーション・写真・立体・平面・パフォーマンスなどで表現を行なう。全て母と共に制作した衣装と、過度なメイクを纏い、彼女自身が何者 かに変装する。時に鑑賞者をも巻き込み、そこで生まれる何かを居合わせた人たちに問いかける。 2013年「ART PROJECT OITA 大分現代美術館 循環展」、「瀬戸内国際芸術祭」（小豆島）、「シブカル祭」（渋谷PARCO）、「Identity IX 展」(nca | nichido contemporary art、東京)、「会田誠展: 天才でごめんなさい」にてパフォーマンス(森美術館)、2012年個展(Art Center Ongoing、東京)など多数。
ヴィヴィアン佐藤
美術家、非建築家、映画批評家、プロモーター、ドラァグクイーンと様々な顔を持つ。ジャンルを横断していき独自の見解で「現代」を乗りこなす。作品製作のみならず、「同時代性」をキーワードに映画や演劇、ライヴなどを単なる受け取る側としてではないプロモーション活動も展開。バーニーズ NY、ヴーヴクリコ、LANVIN、MILKFED などのディスプレイや作品を提供。野宮真貴や故山口小夜子、故野田凪、古澤巌など個性派美学を持つ アーティストとの仕事も多い。2012 年から vantan バンタンデザイン研究所で教鞭を持つ。奇才。
期 間：平成26年1月８日(水) – 26日(日)
時 間：11:00 – 20:00
共 催：NPO法人 小金井アートフル・アクション
企 画：大山佳苗、花房太一、吉田絵美
入場料：500円(１ドリンク付)※イベント時をのぞく
本展覧会WEBサイト：ORGASMIC REPRODUCTION
『イベント』
「オープニングパーティー」
１月１２日(日)19:00 - [軽食・１ドリンク付] 1,000円
「トークショー」
第１回 １月２５日(土)18:00 - [ゲスト：丹下紘希(映像作家/NOddIN/アートディレクター)]
第２回 １月２６日(日)17:00 - [ゲスト：木村覚(美学研究者/日本女子大学人間社会学部文化学科准教授)]
各回１ドリンク付 1,000円
なお、トークショーの内容は記事になる予定ですので、お楽しみに！
