東京の恵比寿・代官山・青山エリアにて現在初開催中のモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2015へ招待アーティストとして来日した、Melanie De Biasio スペシャルインタビューです!
「Ichioのイチオシ」でGillesが監修を務めたアルバム「No Deal Remixed」を紹介したことをキッカケにこのような機会を戴きました。
モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2015への出演が決まり、大好きなMelanieの生歌をこんなに早く聴けるのかと、それだけで喜んでいたのに、まさか本人と直接、お話する機会をもらえるなんて!!
取材が決まった日からずっとソワソワ。気持ちフワフワ。
地に足着かず、完全に浮いていました。いや浮かれてました。。
インタビューの日が近づくにつれて、
ドキドキが止まらない。
そして当日、、
彼女を目の前にした時、何も言葉が出て来ず、
ただ見つめて握手することしか出来ませんでした。
完全にイタいファン状態。
とても自分でインタビュー出来る状態ではなく、、こうなるとことは予測していたので、、
今回インタビュアーとして迎えたのはElikoさん。
彼女もまた音楽の名門である桐朋学園フルート科卒業後にベルギーへ渡り、Melanieと同じくブリュッセル王立音楽院を卒業した日本が誇るフルーティストです。クラシック音楽をベースとしながらも、ジャズ、クラブカルチャーミュージック、エレクトロニカなど様々な音楽の融合を試み続け、国内外問わず活躍しています。
Melanieへの取材が決まった時、彼女しかいない!と、現在Tom Middletonをプロデューサーに迎え、フルートの概念を覆す「フルートロニカ」の新企画レコーディングで忙しい中、無理やりお願いして引き受けてもらいました!
そして、カメラマンは数々の著名人を写真に収めてきた鈴木拓也さん。
これでMelanie対策はバッチリ!
考え得る最高の布陣でMelanie De Biasio インタビューへ臨むことが出来ました。
が、僕は終止、全く使い物にならず。笑
インタビュー後に行われたライブショーケースも翌日のモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2015本番も最高のパフォーマンスで魅了してくれました。
オリジナルバージョンとリミックスバージョンの両方を楽しめる「No Deal (Deluxe Edition) – Melanie De Biasio」もリリースされたので、ぜひチェックしてみてください!
前置きが長くなりましたが、Melanie De Biasio スペシャルインタビューをお楽しみください!
Eliko:日本はいかがですか?
Melanie:時間がなくてとても残念だわ。出来ればもっと長く楽しみたかったわ。
Eliko:ベルギーへはいつ戻るのですか?
Melanie:明後日には日本を発つの。
Eliko:生まれ育った場所はどういうところですか?
Melanie:シャルルロワという工業都市で、ブリュッセルの近くよ。
Eliko:大きな街ですか?
Melanie:そんなに大きな街ではないわ、中くらいよ。
Eliko:ブリュッセル王立音楽院の学生だと聞きましたが、どのような楽器を勉強していたのですか?発声? フルート? ピアノ?
Melanie:発声とピアノを少し、でもヴォーカルのためよ。
Eliko:実は私もブリュッセル王立音楽院にフルートの勉強をしに行ってました。
Melanie:ジャズの勉強のために?
Eliko:クラシックの勉強のためです。幼少期はどういった音楽を聴いてきましたか?
Melanie:祖父と母がオペラを聴いていたから、私も多くのクラシック音楽を聴いたの。両親はロックやブルースも聴いていたわ。
Eliko:なぜジャズに興味を持ち始めたのですか?
Melanie:偶然なの。クラシックにはチャンスがなくって。ジャズとクラシックで迷っていたのだけれど、ジャズは好きなブルースにも近かったから。
Eliko:影響を受けたアーティストはいますか?
Melanie:うーん、わからないけど、、Nina Simone、、The Doors、、Led Zeppelin、、多くのブルースから影響を受けていると思うわ。
Eliko:甘い声と素晴らしい音楽、感情的な歌詞が印象的ですが、歌詞は実体験を基に書くのですか?それともイマジネーション?
Melanie:両方だと思うわ。経験したことの一部でもあるし、イマジネーションも経験によって育まれるから。
Eliko:2007年のデビューアルバム『Stomach Is Burning』から7年を経ての『No Deal』発表ですが、この7年間はどういう時間を過ごしていましたか?
Melanie:最初のアルバムはレコードレーベルに作ってもらう機会をもらえたのだけれど、二枚目のアルバムは自分自身でプロデュースしたいと感じたの。アルバムを制作するには、お金が必要だし、歌を作るために、優れたミュージシャンを見つけるために、スタジオに行くために、そうして全ての要素を揃えて、本物の音を作るために動いていたわ。遠回りのようだけど良い作品を作るには時間が必要なの。
Eliko:ジャイルスとはどのようにして出会ったのですか?
Melanie:彼がロンドンでのライブセッションイベントに招待してくれたの。自分のバンドを連れて行ったわ。私たちは音楽を通して出会ったの。ライブセッションは彼のような他のアーティストに出会うための一番良い方法だと思うわ。
Eliko:リミックスアルバムを制作している時、完成した時はどういう想いでしたか?
Melanie:彼のアートディレクターとしての役割を観ることが出来て良かったわ。そして彼にこう言ったの。「あなたの感じるままに自由に作って」と。だからある意味、距離感を持って彼の作る新しいストーリーを楽しむことが出来たわ。
Eliko:Hexリミックスはどうでしたか?
Melanie:気に入ってるわ。私のものとは大きく変わっていたけれど、私自身から生まれたものではないから全く別のモノとして楽しめたわ。Hexリミックスは大きな驚きだったわ。彼や彼が選んでくれたすべてのアーティストたちに出会えたことは私にとって、とても大きなことだったわ。
Eliko:ベルギーの音楽事情は?
Melanie:ベルギーには素晴らしい音楽がたくさんあるわ。プロデュースするのに最適な国よ。ベルギーには本物のアーティストがたくさんいると思うわ。
Eliko:お気に入りのアーティストはいますか?
Melanie:もちろん。AMAL、、ちょっと名前忘れちゃったわ。笑。でもたくさんいるの。
Eliko:笑。亡くなった人も含め、もし自分が最高のジャズセットを組めるなら、どういうメンバーでライブをしたいですか?
Melanie:今のメンバーがベストよ!笑
Eliko:笑。もちろん、そうですよね!素晴らしい答えです! Hex以外で日本のアーティストを知っていますか?
Melanie:いいえ、でもとても興味があるわ。もっと多くのことを知る時間が欲しい。ジャイルスからやTwitter、モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2015で新しいエネルギーがたくさんあると聞きいたから、またここに戻って来たいわ。
Eliko:ぜひ戻って来てください!
Melanie:そう望んでるわ。
Eliko:今後のスケジュールを教えてください。
Melanie:モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2015でライブをしたあとは、12月にベルギーでいくつかのコンサートがあるわ。それから2016年にリリース予定の次のレコードのために12月にスタジオに行くけど、まだ確定はしてないの。私は音楽と創造に従うだけだから。日常から多くのインスピレーションを受けながら。スタジオに戻る準備が出来て嬉しいわ。
Eliko:最後に日本のメラニーファンへメッセージをお願いします。
Melanie:日本に来れて本当に嬉しい!私のアルバムが地球の反対側のここ日本でリリースされるなんて考えたこともなかったから。音楽は世界共通。本当にありがとう!
お土産には大分の大好きな和菓子「中村家のかるかん」と湯布院三大旅館のひとつ、山荘無量塔の「柚子胡椒と粒マスタード」を持っていきました!
嬉しそうにお土産を覗き込むMelanie。
ハァ、、カワイイ。
「次、日本に来たときは絶対、大分に来てね!」と
伝えると笑顔で「もちろん!」と答えてくれました。
完全に鵜呑みにして、次の来日を楽しみにしてます。笑
最後に、Melanieインタビューという夢の時間を与えてくれたHOSTESSの猪俣さん、ベルギー王国大使館の皆様、Melanieを日本へ招待してくれたモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2015関係各位の皆様、そして忙しい中、急なお願いにも関わらず協力してくれたElikoさんと鈴木さんに心から感謝致します。