the bridge 大分<食>革新!

2014年4月10日にリニューアルオープンした、the bridge。一見、何も変わってないように見えるが??

今回、一新されたのは料理。これまではいわゆるカフェ飯や簡単なおつまみのイメージが強かったthe bridge。しかし、元ホテル日本料理長を新たに料理長として迎え、より本格的な酒の肴やコース料理、懐石など、こだわりのメニューが大幅に広がった。

大分の芸術文化発信の一役を担っているthe bridgeマネージャーの本田啓君と、これからの大分の食文化を発展を担っていくであろう、料理長の平田修治君に二人が出会った経緯や今後の展望などいろいろ話を聞いてきました!

8月3日、14日、26日には「the bridge 夏祭り」と題して様々な企画、食、ヒトが楽しめるイベントも開催されるので、こちらも要チェック!

 

 

以下、インタビュー

 

Yadorigi編集長一尾(以下、一尾):二人の馴れ初めから聞きたいんだけど、、

the bridge マネージャー 本田啓(以下、本田):一目惚れで、、

一尾:知り合ったキッカケは?

the bridge 料理長 平田修治(以下、平田):キッカケは175farm(ヒナゴファーム)さん

本田:bridgeも修治君がもともと働いてた場所もそれぞれ175farmさんから野菜を仕入れてて、去年から175farmさんに良いシェフがいないか損談したら、真っ先に修治君の名前があがって。その頃にちょうど175farmのヒナゴさんが修治君に「bridgeっていう場所があって」っていう話をしてくれた。

一尾:その時は修治君からもヒナゴさんにこういう事がやりたい!こういう事がやれる場所はないか?話してたの?

平田:そうそうそう。

一尾:一番最初に二人が会ったのは?

平田:一年半くらい前かな。

一尾:じゃあbridgeができてすぐくらいか。

本田:お客さんとして遊びに来てくれて。その時にはbridgeで料理をどうこうっていうのはなくて、普通に話をしてる中で同い年っていうのがわかって。食に関する話もしたいし、プライベートでも飲み行きたいね、って。で何回かbridgeにも来てくれる内に、、

一尾:関係が深まった。

本田・平田:笑

一尾:具体的に修二君をbridgeに迎え入れようっていう話になったキッカケは?

本田:修二君に料理をお願いする機会があって。

一尾:その時に今まで体感してた以上のものがあった?

平田:今、働いてる場所よりももっとお客さんと近い位置で料理を作りたいっていうのをずっと思ってて。ホテルだと事前にメニュー書いて、それに対して仕入れして、仕込みとかするじゃないですか。それは仕方ないと思うんですけど、事前に書いたメニューが当日を迎えた時に果たして、その日に一番美味しい食材なのかな?っていつも感じてた。その日その日でメニューを変更するのは不可能な場所で働いてたけど、それがbridgeでなら出来るなっていうのを感じて。魚屋さんが来て初めて今日は何を作ろうかって。

一尾:じゃあ、魚屋さんは注文されたものを持ってくるんじゃなくて、、

平田:必要最低限の注文はしますけど、基本的には見て買います。

一尾:その日、捕れた魚を見て?

平田:大分市と佐伯市の港で捕れた魚を。だから毎日いろんな事が出来る。お客さんにもそのお客さんの為だけのメニューとかもどんどん作れちゃうんですよね。

一尾:相当なクリエイティビティが必要だよね?

平田:はい。

一尾:予約をもらった時にはお客さんに何が好き?何が嫌い?って聞きながら、、

平田:事前に聞いとけば、そのお客さんに合わせて作れますし、ただ食材に関してはその日、何が一番美味しいものかわからないから、本当にその日のランチが終わってから、今日は何作ろうか食材を見て決める。

一尾:その日のメニューに関しては全て修二君が?

平田:そうです。

一尾:啓くんも言ってたけど、bridgeはアートの部分では役割を果たしてきたけど、大分の食文化を広めていくにはまだまだこれからっていうのが凄くあって。だから修二君と一緒にやっていきたい想いが強かったと思うけど、そういった面に関しては話し合ったりしてる?

平田:計画は色々とありますけど、今すぐには実行出来てなくて、、

本田:構想として幾つもあって。

平田:順番にやっていこうって。一遍にやってしまうと全部が中途半端に終わるので、一つずつ段階を踏んで形にしていって、それが最後に大きいものになったいいなって。

一尾:最初に目指すことは?

平田:ここで結婚式の料理作りたいです!

全員:笑

平田:30人規模の結婚式なら今でも出来るんですけど、もう少し人数増やしたいですね。

一尾:結婚式の料理を作りたいっていうのは前から?

平田:ここに初めて来た時から、ここでやれたらって。bridge全体で結婚式をプロデュース出来る体制を整えられたらなと。それが現実になりつつあるんですよね。

一尾:結婚式の二次会はよくやってたけど、これからは結婚式もbridgeでやっていこうと。結婚式の料理ってどこも似たような感じのイメージがあるけど、、

平田:そういったイメージも覆していきたい!

本田:少し話が戻るけど、修二君と知り合っていろいろな話をしていく中で、働きながらも抱えてるモヤモヤとか、もっとこんな事がやりたい!っていう夢とか希望も何となく伝わってきてて。じゃあbridgeでやってもらえたら嬉しいなってどっかにあったけど、それよりも先に自分の結婚式で料理をお願いするっていうのがキッカケとして出来たから。それが大きい機会で、ましてや自分のお祝い事だから、まずは思い切ってやってもらいたい!っていうことと、ホテルでは出来ない事があるって聞いてた部分があるから、じゃあむしろ、それをやってほしいな!って。料理には厳しい会場の条件がありながらも良い形になったなっていうのがあったから、自分たちのフィールドというかbridgeでもっと思うように出来たらいいな、と思ったし、出来るなって思えるキッカケになった。まぁそれがキッカケで修二君が大きく悩むことになったんやけど、、

全員:笑

平田:結婚式の時にウェルカムフィンガーフードっていうのを作って、一月にbridgeの一部がBLUE BALLEN(手作り雑貨の販売スペース)になって、ここを見た時にここに料理を盛りつけたら可愛いなって。何かいろんな可能性が見えてきて。

一尾:修二君の料理を見てると盛りつけも凄く綺麗でアート作品みたいで、そういうフィーリングも啓君と合ったのかもね。

本田:ビジュアルの美しさもそうだけど、単純に楽しいものが作れたらいいなって。自分が面白い、楽しいの思えるものを。

一尾:最近ではbridgeが大分のアートや音楽の情報発信基地的な役割を担ってると思うけど、食の分野で修二君が発信していきたい事ってある?

平田:大分市内って居酒屋さんとか焼き鳥屋さんとかバイキングとかもいいんですけど、うちは全部手作りなんですよ。ランチのプレート(器)にしても。こういう料理が世の中にあるんだよっていうのを気軽にみんなに知ってもらえる環境を作っていきたいなって思ってます。

本田:例えば、自家製のドレッシングだったり、、

平田:糀(こうじ)も作るし、、ほとんど全部。

本田:刺身醤油も配合して作ったり、、ポン酢も。

平田:あと甘太くんの美味しい食べ方とか。

一尾:大分の食材で大分の人たちに大分にはこれだけ美味しいものがあるんだぞ!と?

平田:そうですね。ただお腹を満たすだけの食事じゃなくて、全ての感覚で味わってもらいたい。視覚、味覚、嗅覚、聴覚、、もう一個、錯覚っていうのも僕はあると思っていて。常連さんにどんな不味いもの出しても説明したら美味しいって言ってくれたり、それは錯覚だと思っていて。

一尾:値段に錯覚したりね。

全員:笑

平田:それも含めて自分たちのやり方でお客さんが満足してくれる環境を作るっていうことが大切だと思う。お店開けた瞬間に幸せになってほしい。全てにおいて。サービスにしても。雰囲気にしても。照明にしても。音楽にしても。

一尾:そういう幸せな気持ちを感じてもらいたいっていう気持ちからウェディングをやりたいっていうのが出てきてるのかな?

平田:そうそう。もともと料理の仕事を始めたキッカケも自分が作ったものをただ単に美味しいって言って食べてもらえるのが凄く嬉しくて。それが仕事に出来たらいいなって。ホテルの料理長をしてる時はそれが出来る時と出来ない時のギャップが激しすぎて、ただこなしてるだけ。それが苦しい時期があって。ここでランチとか作ってる時はお客さんの顔見ながら料理して、声が聞こえてきて、感動してくれてるのも伝わってくるし。そしたら、もっと良くしよう!って思える。今、調理スタッフがもう一人居るんですけど、その気持ちがその子にも伝わってて。スタッフもお客さんもみんながここに居たいって思える環境が作れたら素敵だなって思います。

一尾:啓くんともいつも話してるけど、自然といろんな人が集まって繋がってく場所ってなかなか無いから、そういう場所にしていけるといいね。今日はどうもありがとうございました!

本田・平田:ありがとうございました!

 

 

 

the bridge

 

【営業時間】

11:00 – 24:00(L.O. 22:00)

weekend(L.O. 23:00)

 

【定休日】

年中無休

 

【アクセス】

大分県大分市中央町3−3−19

097-532-6656

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