大分の中心市街地、五番街にひっそりと佇む小さな老舗映画館、シネマ5。
メジャーな映画ではなく、いわゆるミニシアター系の映画を上映している映画館だが、その映画選びは個性的。一時期東京でも流行った、ファッション的要素の強いミニシアターではなく、どこか日本の奥ゆかしさを秘めている。
個性的な映画選びだが、ちゃんと幅広い層が楽しめるようにもてなしてくれる。
そして何より空間が素晴らしい。
そのシネマ5副支配人である大西さんにシネマ5&シネマ5bisで上映される映画の中で超個人的にオススメな映画を紹介して頂く、映画の一刻(ひととき) ~日常とシネマの旅~。
今回の旅は、『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』
どうぞ、お楽しみください!
『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』
何の脈絡もなく、この今、私はものすごーく心がひねくれている!天邪鬼!意地悪!そして全てに怒っている。自分自身にも腹を立てています。
そんな状況でこの映画を見たために、ものすごーく斜め見になってしまいました。
とりあえず、yadorigiのこのコーナーは、普通の映画紹介ではなく、私的なこと満載でも許される!を勝手に前提にして書いてしまってます。
なので、今回は私が書いていることをなんとなく逆に捉えて読んでみてりしてみてくださ。あ、いや、どっちでもいいんですけど・・・。
まず、『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』と、タイトルが長い。長すぎ!そして、もうタイトルだけで物語はわかっちゃった!みたいな気分になりました。
インドに母と暮らすアジャ。母親が必死に生活費を稼ぎ、やっと学校へ通わせることができたのに、教育を受けて最初に気がついたのは、自分のうちが貧乏なこと。(最初にに気づくことがそれかい!とツッコミ入れたい!) そんでもって、パリの高級インテリアに憧れ、お金を稼ぐために手品を覚えたのはいいけれど、それが盗みやスリの手段として使われるようになり、それで生活費を稼ぐ青年になっていました。それなのに、まだパリへの憧れは消えず、母親と一緒にパリへいくことを夢見るー?って、そんな荒くれ者(?)の青年がー。
そもそも、映画の冒頭からパリパリ言ってるけれど、どこにその根拠がいつでてきたんだっけ、、、なんで!?
(終盤にそれがわかるエピソードはある。でも初っ端からパリ!って不自然な?)
奇想天外なことって、後になってからわかるってことのはずは。
なのに、タイトルで言ってるから、もっと奇想天外かと思ったけれど、想定内、あるいは、運がいい!という感じ。
どこかで、映画だからね!って声が聞こえてきそうな設定ではある、、、。
それでもって、運良くパリに到着して、高級インテリアショップにやってきて、見て回っているうちに、可愛い女の子に目を奪われ、心まで奪われて、翌日の約束を取り付けたのに、その晩、泊まるところがなくてインテリアショップの商品のクローゼットの中で眠ったために、目が覚めたら、移動しているトラックの中!って、あなた、見え見えの展開じゃないの!
と、ここまで来て、映画の内容が思ったままだったので油断した私。
そしたら、細マッチョでダンスが最高な主人公アジャが、不覚にも私の目に素敵に写ってしまい・・・おそるべしインドのお方。笑
という具合に、映画が展開するごとに、いちゃもん付けたい私に、この『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』は、文句つけるたびに、大丈夫、そんな事もあるけど、映画は進んでゆくよー、と気持ちを解きほぐしにかかってきた。
映画を見る時の自分の気分って、大事!
だけど、その気分を変えてくれる映画もあって、要するに、支配人にこの『クローゼットに~』は、なかなか面白いいい作品だったよ!ということであって、素直になれない私が、斜め見した割には、面白く見終わっている自分に、そんな気分じゃなかったんじゃないんかい!とツッコミを入れつつ、一件落着の作品でしたー。。。
って、すでに上映中!よ~
それも1週間限りよ~~~、ごめんなさい、遅くなって。。。
でも、みんな、見てね。
『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』
監督|ケン・スコット
出演|ダヌーシュ・ベレニス・ベジョ・エリン・モリアーティ・バーカッド・アブディ・ジェラール・ジュニョ
2018年 / フランス・アメリカ・ベルギー・シンガポール・インド合作 / 96分
http://clotabi-movie.jp
【上映期間】
2019.07.06(土) – 2019.07.12(金)
【上映時間】
昼12:10〜1:53 夜9:00〜10:43
※8日(月)夜9:00の回、休映
【会場】
シネマ5bis
大分市府内町3丁目7−7
TEL 097-536-4512 / FAX 097-536-4536
オフィシャルサイト http://www.cinema5.gr.jp